AIで作る提案資料の事実確認|数字・出典・断定を直すチェック例
公開・情報確認:2026年10月19日/edamitsu.com編集部
AIが整えた提案資料は、見た目が完成していても数字や比較条件が正しいとは限りません。提出前に「事実・計算・仮定・提案」を分け、各主張を出典へ戻せる状態にします。このページの会社・数字は説明用の仮定で、実在企業の導入効果ではありません。
完成見本:主張と根拠を並べる確認台帳
| 資料中の主張 | 区分 | 照合先/判定 | 提出時の扱い |
|---|---|---|---|
| 月50件の処理がある | 仮定 | 実測していない | 「試算条件:月50件」と明記 |
| 1件10分から6分へ短縮 | 仮定 | テスト未実施 | 「短縮した場合」と条件化 |
| 月200分の削減 | 計算 | 50×(10−6)=200 | 確認・修正時間を含まないと注記 |
| すぐ導入すべき | 提案 | 効果未確認 | まず小規模テストを提案 |
Before/After:成果に見える文を試算へ戻す
修正前:AIを導入すれば作業時間を40%削減でき、毎月200分のコストを確実に節約できます。
修正後:月50件、1件10分の作業を6分にできたと仮定すると、単純計算では月200分短縮します。AI出力の確認・修正時間、導入費用は別です。まず少数の案件で所要時間と誤りを記録し、導入可否を判断します。
40%はこの仮定の作業時間の差であり、会社全体の削減率ではありません。時間と金額も別なので、時給等の根拠なしに金額へ置き換えません。
入力例:AIにチェックを補助させる
次の提案文を「事実・計算・仮定・提案」に分類してください。 根拠が与えられていない断定は「要確認」にしてください。 外部の数値やURLを推測で追加しないでください。 出力列:主張/区分/必要な出典/確認担当/修正文案。 提案文:[機密情報を除いた文を入れる] 確認済み資料:[利用可能な一次資料の該当箇所を入れる]
AIの分類は確認作業の下書きです。出典の実在や引用箇所との一致は、人が元資料を開いて確認します。
確認する順番
- 数字:単位、税込・税別、対象期間、母数、計算式を確認。
- 固有名詞:サービス名、会社名、プラン名、担当者名を元資料と照合。
- 出典:発行者、資料名、URL、公開日、確認日、該当箇所を残す。
- 比較条件:無料と有料、年額と月額、上限数の違いを揃える。
- 断定:必ず、最安、業界一などの根拠を確認し、確認できなければ削除・条件化。
- 機密:共有先に不要な顧客情報や内部数値を除く。
確認記録の記入例
ページ:3 主張:月200分短縮 根拠:仮定50件×(10分−6分) 対象範囲:入力作業のみ。確認・修正時間は含まない 未確認:実作業で6分になるか 対応:効果実績という表現を削除。小規模テスト案へ変更 確認者/確認日:実際に確認した人と日付を記入
よくある失敗
| 失敗 | 直し方 |
|---|---|
| AIが付けたURLだから信頼する | 実際に開き、本文の主張を支えているか確認 |
| 古い料金を最新と書く | 提出直前に公式の契約条件を確認し日付を残す |
| 平均値を自社の効果にする | 調査対象と自社条件の違いを注記 |
| 確認担当を決めない | 未確認項目ごとに担当と期限を置く |
提出直前のチェックリスト
- 仮定と実測値を区別した
- 計算を自分で再計算した
- 出典と該当箇所を開いた
- 相手の判断を変える未確認事項を残していない
- 断定を弱めるだけで誤情報を残していない
- 最終版と確認台帳を同じ版で保存した
未確認事項が結論を左右するなら、そのページの提出を止めます。「AI作成」と注記しても、事実確認の代わりにはなりません。
次にやること
提案資料の構成を作る手順に戻り、各ページに確認台帳を1行ずつ作りましょう。道具を選ぶときはAIツール比較で用途を整理し、学習支援が必要なら生成AIスクール比較ナビで添削・質問条件を確認してください。
編集部制作の説明用教材です。架空の条件・文章例と実測結果を区別しています。掲載例は特定サービスの性能評価ではありません。