最初の課題は「架空の店を30秒で紹介する」に絞る
自主制作で迷ったら、誰に何を伝えるかを決めた短い紹介動画を1本作ります。この教材では、架空の店舗「ひと息カフェ」を例に、課題文・完成構成・修正記録・提出物まで用意しました。実店舗の仕事や受注実績ではなく、編集部が作成した説明用見本です。集客効果は測定していません。
映像制作そのものの評価と、採用・受注の結果は別です。この課題を作れば仕事が取れるという保証はありません。作品集全体のまとめ方は動画編集ポートフォリオの作り方を参照してください。
そのまま使える課題シート
| 項目 | 今回の設定 | 自分の課題で決めること |
|---|---|---|
| 見る人 | 昼休みに落ち着ける場所を探す人 | 年齢だけでなく、見る場面を書く |
| 目的 | 店の特徴を知り、店舗案内を確認する | 見終わった後の行動を1つにする |
| 尺・画面 | 30秒・横16:9 | 提出先の指定を優先する |
| 素材 | 自作図形・自作文。音楽なし | 入手先と公開条件を記録する |
| 必須情報 | 架空店舗名、昼休みの利用、案内への誘導 | 確認できた情報だけ使う |
| 禁止 | 実在店舗のロゴ・未確認の料金・架空の売上成果 | 秘密情報や権利未確認素材を除く |
入力例:編集前に自分へ渡す制作依頼文
説明用の架空店舗「ひと息カフェ」の30秒紹介を制作する。 見る人:昼休みに落ち着ける場所を探す人。 伝えること:昼休みのひと息、ランチとコーヒー、店舗案内を確認。 自作の図形と文字だけを使う。実在の住所・価格は入れない。 冒頭で店の用途を伝え、最後は案内確認へつなぐ。 全編に「自主制作・架空店舗」の表示を付ける。
これはAIの実測結果ではなく、制作条件の記入例です。AIに構成案を頼む場合も、出てきた営業時間・価格・口コミを事実として追加しないでください。
完成見本:30秒を5つの役割に分ける
編集部が自作図形と文字で制作した30秒の完成見本です。音声・音楽はありません。
| 時間 | 完成形の表示 | 編集の狙い |
|---|---|---|
| 0〜5秒 | 昼休みの、ひと息に。 | 最初に利用場面を伝える |
| 5〜12秒 | ひと息カフェ/自主制作・架空店舗 | 何の紹介かを明確にする |
| 12〜19秒 | ランチとコーヒー | 情報を一つずつ読む時間を作る |
| 19〜25秒 | 今日のひと息を、ここで。 | 冒頭の目的に戻す |
| 25〜30秒 | 詳しくは店舗案内へ/リンクは説明用 | 次の行動を一つにする |
この秒数は課題用の設計例です。文章量や実際の素材で必要時間は変わります。文字が読めるか確認して調整し、秒数だけを合わせて終わりにしないでください。
操作できる完成見本・修正前後の教材を開く(編集部の自作教材。市販編集ソフトではありません)
Before/After:情報量ではなく順番を直す
修正前:「昼休みに落ち着ける店でランチとコーヒーを楽しめます。詳しくは店舗案内を見てください」を冒頭1画面に小さい文字で詰め込む。
修正後:最初は「昼休みの、ひと息に。」だけを大きく表示。店名、提供内容、案内を別のカットへ移す。最後の行動案内は残し、情報をなくすのではなく表示順を変える。
- 伝えたい内容を「利用場面・店名・内容・行動」に分ける。
- 各カットで一番大切な文を1つ選び、字幕と背景の重なりを減らす。
- PCの編集画面だけで判断せず、スマートフォンでも見返す。
- 修正前後を残し、「何を・なぜ変えたか」を2文で書く。
担当範囲の完成記入例
自主制作:架空店舗の30秒紹介。構成・図形制作・編集・文字入れを担当。撮影・実店舗への取材は行っていません。冒頭の文章を4つの役割に分け、1画面に表示する情報を減らしました。集客効果は未測定です。
共同制作なら自分が担当していない工程も明記します。「全部できます」という表現より、作品のどの部分が自分の作業か分かる説明にします。使ったソフト名は実際に使用したものだけを書いてください。
よくある失敗と直し方
| 失敗 | 直し方 |
|---|---|
| 参考動画の構成・画像・音楽をそのまま流用 | 目的の考え方だけ参考にし、自作素材と自分の構成で作る |
| 凝った効果をすべて入れる | 読ませたい文の前後だけ動きを残し、不要な効果を外す |
| 実在する店から依頼されたように見せる | 自主制作・架空店舗を作品内と説明文に明記 |
| 作品URLだけを提出 | 目的・担当・変更理由・素材情報を添える |
| 「見やすくなった」を検証済み成果にする | 何を変えたかと確認方法を書き、効果測定の有無を分ける |
提出・公開前のチェックリスト
- 冒頭で誰に向けた何の動画か分かる
- 自主制作と受注実績を区別している
- 素材の出所・公開条件を確認した
- 字幕の誤字、画面端、背景との重なりを確認した
- 音声を使う場合は最初から最後まで試聴した
- スマホで文字と誘導先を確認した
- 自分の担当範囲と修正理由を添えた
- 公開リンクに秘密情報・不要な権限が含まれない
次にやること:1本を作り、具体的な添削を頼む
まず課題シートを埋め、30秒の見本を自分の編集環境で作ってください。質問は「良いですか」ではなく、「冒頭5秒で用途が分かるか」「この字幕を読む時間があるか」に絞ります。
自作課題への添削が必要なら、動画編集スクールの比較記事で、指定教材以外の作品も添削対象か、修正を何回見てもらえるかを確認できます。スクールへ申し込む前に、まず自分の課題と困っている点を整理しましょう。
制作・確認日:2026年10月19日。編集部の説明用課題です。実在事業の取材・採用者への調査・集客効果の実測を行った記事ではありません。